「uSMITE™」(ubiquitin-mediated, Small Molecule Induced Target Elimination)プラットフォーム技術は、標的タンパク質分解誘導剤に利用されるE3リガーゼの種類を広げ、新たな標的タンパク質分解誘導剤の創出を促進するよう設計されています。
E3リガーゼとは
E3リガーゼと呼ばれる酵素は、標的タンパク質にユビキチンを共有結合させることで細胞内のタンパク質分解を誘導します。ユビキチン修飾されたタンパク質は、細胞内のプロテアソーム複合体によって分解・除去されます。
現在の第一世代の標的タンパク質分解誘導剤のほとんどは、CRBN(セレブロン)またはVHL(von Hippel-Lindau 腫瘍抑制タンパク質)というE3リガーゼのいずれかを利用しています。しかし、CRBNやVHLを含む多くのE3リガーゼは、生体内の機能維持に必須では無く、腫瘍細胞がそれらのE3リガーゼをコードする遺伝子を変異させたり、その発現を阻害したりすることで、それらのE3リガーゼに対応する標的タンパク質分解誘導剤の効果を失わせることがあります。
uSMITE™の強み
uSMITE™技術を活用することで、Cullgenは複数の新規E3リガンドを発見しました。これらの多くは、これまでに探索されてこなかったE3リガーゼに結合するものも含まれており、これらのE3リガーゼの中には、機能的に必須であるものも含まれており、腫瘍細胞によって発現が抑制される可能性が低いと考えられています。これは、がん領域に適応される標的タンパク質分解誘導剤にとって大きな競争優位性をもたらします。
さらに組織選択的あるいは腫瘍に高発現する性質を持つE3リガーゼに特異的に結合するE3リガンドも発見しています。こうした組織選択的なE3リガンドを活用することで、Cullgenは特定の組織で作用を発揮または回避するような標的タンパク質分解誘導剤を開発することが可能になります。また、腫瘍に高発現しているE3リガーゼに特異的に結合することで、より安全かつ高い効果を持つ標的タンパク質分解誘導剤の設計・開発が可能になります。